【めだかビオトープ】また水が緑色に濁る…。自然に透明な水にする方法は?

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屋外で電気やフィルターを使わないビオトープを楽しんでいると、「気づけば水が緑色に濁ってしまう…」という悩みに直面しがちです(※グリーンウォーターにしたい人は別です)。

しかし、自然の仕組みを正しく理解して環境を整えてあげれば、電源不要でも透き通った美しさを長く維持することができます。

今回は、ビオトープで水が透明に保たれる分解のメカニズムから、めだかの体外光を伸ばす強い日光を維持したままクリアな水を保つ具体策、さらに貝類との付き合い方まで徹底解説します。

【めだかビオトープ】また水が緑色に濁る…。自然に透明な水にする方法は?

ビオトープの管理方法はセッティングによって大きく変わるため、まずはグリーンウォーター化を乗り越えて透明な水を実現した「我が家のビオトープ環境」をご紹介します。

【我が家のビオトープ環境】

  • 設置場所:屋外ビオトープ(水鉢・電源やフィルターなし)
  • 飼育生体:メダカ(サンセット系幹之)、水草についてきた貝(結構増えた状態)
  • 底砂:GEX 天然 麦飯石 砂利(約3㎝厚)、軽石(水生物用)
  • 植物:睡蓮(鉢植え)、ホテイアオイ、マツモ、アナカリス
  • 目的・経緯:体外光を伸ばすため太陽光はしっかり当てるスタイル。当初は3日ほどで水が緑色(グリーンウォーター化)しましたが、この環境にしたことですっかり透き通ったクリアな水へ変化しました。

今回の記事は、「この環境で、強い日光を当て続けながらいかに透明な水を完成させえたのか」という実体験とメカニズムを解説しています。自然の分解サイクルを正しく味方につければ、電源不要・強い太陽光の下でも水晶のような透明度をキープできます。

目次

1.ビオトープの水が「透明」に保たれる自然の仕組み

電源やろ過装置がない環境で「エサ・メダカ・フン(排泄物)」が存在するにもかかわらず水が透き通る背景には、「窒素循環(窒素サイクル)と「分解者・植物のネットワーク」が機能しています。

① エサの投入と排泄(アンモニアの発生)

メダカがエサを食べると、体内でタンパク質が代謝され、エラやフン(排泄物)から有害なアンモニア(NH₃ / NH₄)が排出されます。食べ残したエサや固形物のフンも、水底で有機分解バクテリア等により噛み砕かれ、アンモニアへ変化します。

② バクテリアによる「2段階の毒素分解」(生物ろ過)

床材(赤玉土や底石など)に潜む「ろ過バクテリア(硝化菌)が有害なアンモニアを段階的に無害化します。

  • ステップ1(ニトロソモナス属)
    アンモニアを食べて、少し毒性の低い亜硝酸塩(NO₂)に変えます。
  • ステップ2(ニトロバクター属)
    亜硝酸塩をさらに食べて、毒性のほとんどない硝酸塩(NO₃)へ無害化します。
ここが透明化の分岐点!

発生した硝酸塩はメダカには無害ですが、グリーンウォーター(微細藻類)の大好物な肥料です。
これを放置すると水が一気に緑色へ傾きます。

③ 植物による「硝酸塩の吸い上げ」(栄養の回収)

マツモなどの水草は、水中の硝酸塩を成長の肥料として激しく吸収します。
水草が爆発的なスピードで硝酸塩を先取りすることで、微細藻類に栄養が行き渡らなくなり、水が透明に保たれます。

④ エビ・タニシによる「固形物の物理清掃」

  • ヒメタニシ
    水中の微小な有機物濁りを「濾過摂食(フィルターのように濾して食べる)」して消化し、水を透明にします。
  • ミナミヌマエビ
    底の残餌や枯れ葉をツマツマして分解し、バクテリアが分解しやすいサイズに砕きます。

【エサ・フン】

▼ (分解)
【アンモニア】 ───> メダカに有毒(濁りや死の原因)

▼ (ろ過バクテリア/赤玉土)
【硝酸塩】 ───> 植物・コケの「大好物な肥料」

├─> [微細藻類に渡ると] = グリーンウォーター(緑濁り)

└─> [水草・浮き草が先取りすると] = 栄養分ゼロの『透明な水』が完成!

2.なぜ「3日ほどでグリーンウォーター」になるのか?

水草や底砂を入れていても数日で水が緑色になる場合、主な原因は以下の通りです。

硝酸塩の生成量が水草の吸収量を上回っている

バクテリアの分解速度に対して、水草の「新芽が伸びる成長スピード」が追いついておらず、水中に肥料分が余っています。

土(睡蓮鉢など)からの肥料溶出

鉢の土に含まれる窒素・リンが水中に溶け出し、藻類の成長を後押ししています。

強い日光の照射

太陽光が強く当たる環境では、わずかな硝酸塩があるだけで微細藻類が爆発的に増殖します。

仮に土が一切なくても、水草の量が不足していたり日照が強すぎたりすると、硝酸塩が残ってグリーンウォーター化します。

3.体外光を伸ばす「強い日光」と「透明な水」を両立する攻略法

これはうちのメダカがサンセット系の幹之メダカなので体外光を伸ばしながら透明な水を作るという話です。

幹之メダカなどの「体外光」を美しく伸ばすには、上からの強い日光が不可欠です。遮光に頼らず、強い光を浴びせながら透明な水をキープする具体策です。

「マツモ」の量を圧倒的に増やす

水面を覆って光を遮ってしまう浮き草(ホテイアオイ等)は控えめにし、水面下で強い光を受けて爆発的に育つ「マツモ」を大量に投入します。マツモに硝酸塩を根こそぎ吸い上げさせましょう。

ヒメタニシを「生物フィルター」として投入する

10L~20Lに対して1~2匹のヒメタニシを入れるといいそうです。
水中に漂う微細藻類を直接濾して食べてくれるため、透明化の強力な助っ人になります。

実はうちではヒメタニシは使っていません。
ホームセンターで買ってきた水草に貝がくっつてきて、それが繁殖して多くなり、面に付いた藻をキレイに掃除してくれています。ヒメタニシよりも分解する量が少ないと言われています。うちの環境では今のところ間に合っています。

立ち上がり初期は「水換え」で物理リセット

※立ち上がり初期は、底砂等のバクテリアが十分に繁殖してない状態のため、水草が多くても水換えは必須です。

水草が環境になじんで爆発的に伸び始めるまで、3日に1回(1/3程度)の水換えを行い、水中に溜まる硝酸塩の濃度を人工的に下げる必要があります。
お金に余裕がある人ははじめから大量のマツモやアナカリスを投入することで早くクリアウォーター化が完了すると思います。
しかしマツモやアナカリス等の水質浄化水草は結構高額で少量のため、うちでは地道に増やしました。

4.ビオトープに現れる「貝類(スネール・タニシ)」との付き合い方

水草に付着して持ち込まれるサカマキガイやモノアラガイなどの巻貝(スネール)は、残餌やコケ、枯れ葉を食べてアンモニアの発生を防いでくれるため、基本的に有害どころか役に立つ存在です。増えすぎた場合のみ間引きましょう。

また、浄化役として優秀なヒメタニシ(1匹50~100円程度)を取り入れる際の注意点は以下の通りです。

項目ポイントと注意点
一番のリスク「死骸の放置」。殻の中で死んで腐敗すると、大量のアンモニアが発生して水質が一気に崩壊します。動かなくなったら確認し、死んでいる場合は即座に取り除いてください。
繁殖傾向卵ではなく稚貝を直接生む「胎生」のため、爆発的に増えすぎることがなく管理が非常に楽です。
針子容器への導入NG。水を透明にしすぎると、針子(赤ちゃん)の主食である微細藻類が消えて餓死する原因になります。

まとめ「屋外ビオトープにおいて透明な水を保つ」

屋外ビオトープにおいて透明な水を保つ秘訣は、「メダカの排泄量=バクテリアの分解量=水草の吸収量」のバランスを整え、水中の硝酸塩(肥料)をゼロに近づけることです。

体外光を伸ばすために強い太陽光を浴びせる環境であっても、「大量のマツモによる硝酸塩の先取り」と「ヒメタニシによる濾過摂食」を組み合わせれば、透き通った美しいビオトープを維持することができます。ぜひご自身の環境に合わせてバランスを調整してみてください。

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この記事を書いた人

田舎暮らしのおじさん。
ビオトープは2018年にスタート。
2020年にメダカと睡蓮は大切にしてくれる人へ譲りました。
2026年5月、新しくビオトープを再開しました。
どうぞ、よろしくお願いします。

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