サンセット系統の幹之メダカなのに胸ビレに光が乗りにくい理由について

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サンセット系統の幹之といえば、まず「サンセット極龍」を思い浮かべる方が多いと思います。胸ビレまで光が乗る、あの独特の輝きが魅力ですよね。

ところが実際に飼育してみると、同じサンセット系統でも胸ビレに光がほとんど乗らない個体が普通に出てきます。
「サンセットなのに胸ビレ光が弱いのはどうして?」と感じたことがある方もいると思います。

今回は、その理由を自分の経験を交えながら、もう少し専門的な視点で整理してみます。

目次

胸ビレまできっちり光が乗る個体はレア

サンセット系統の幹之メダカなのに胸ビレに光が乗りにくい理由について

まず最初に触れておきたいのは、サンセット極龍であっても、胸ビレまで太く光が乗る個体はレアだということです。

胸ビレ光は「体外光の副次的な伸び」であり、体外光が太い個体ほど胸ビレ光も出やすい傾向があります。

上からメダカをのぞくと、

  • しっかり光が乗っている個体
  • うっすら光る個体
  • ほとんど光が出ない個体

が混ざっていることが多いです。

胸ビレ光が強い個体は、ショップでも早く売れていくので、「見に行ったら胸ビレ光がほとんどなしだった」という状況は珍しくありません。
サンセット極龍の紹介をしている動画などもYouTubeなどにありますが、胸ビレ光がほとんどない個体も多いですよね。

遺伝的に胸ビレ光は安定しない

胸ビレ光は、幹之系の中でも特に不安定な形質です。

より専門的に言うと、

  • 胸ビレ光は“単独で固定される形質”ではない
  • 体外光の強さ・太さと連動して発現する副次的形質
  • 体外光が弱い個体は胸ビレ光も弱くなりやすい

という特徴があります。

親が胸ビレ光バッチリでも、子ども全員がそうなるわけではありません。
生まれたメダカでも差が大きくて、強く光る個体もいれば、ほとんど光らない個体も出ます。

「サンセット系=胸ビレ光が必ず出る」というイメージは、実際のところ少し理想化されているかもしれません。

成長につれて光の出方が変わる

胸ビレ光は成長段階で変化します。

  • 幼魚期は光が弱い
  • 若魚~成魚で伸びてくる
  • 逆に成長とともに薄くなる個体もいる

胸ビレ光は体外光より変動が大きく、「若魚期に強く出ていたのに成魚で弱くなる」「成魚になってから急に伸びる」といった個体差もよく見られます。

飼育環境の影響が意外と大きい

胸ビレ光は環境の影響を受けやすい部分でもあります。

光が乗りやすい環境

  • 日当たりが良い
  • 水質が安定している
  • 栄養のある餌を適度に与えている
  • 水深が“浅すぎず深すぎず”適度

光が乗りにくい環境

  • 過密気味
  • 水質が変動しやすい
  • 日照不足
  • 餌が少ない

特に水深は意外と重要で、浅すぎると体外光が伸びにくく、胸ビレ光も弱くなりがちです。
逆に深すぎても光が伸びにくいので、適度な水深(15~25㎝前後)が仕上がりに影響すると考えられています。

系統名よりも“個体差”が大きい

サンセット系統は胸ビレ光が出やすいように選別されてきた系統ですが、まだ完全に固定されているわけではありません。

そのため、

  • 強く光る個体
  • うっすら光る個体
  • ほとんど光らない個体

が同じ飼育容器に並ぶのは普通のことです。

ショップでは胸ビレ光が強い個体から先に売れていくので、残っている個体が光弱めだった…ということもよくあります。

専門的な「選別のコツ」

ここからは、胸ビレ光を重視する人向けに、選別のコツを専門的な視点でまとめます。

① 幼魚期から胸ビレ光がある個体を優先する

胸ビレ光は成長で変動しますが、幼魚期から胸ビレに光が出ている個体は、成魚でも強く出る確率が高いです。

逆に、幼魚期に全く光がない個体は、成長しても胸ビレ光が弱いことが多いです。

② 体外光が太い個体を選ぶ

胸ビレ光は体外光の副次的な伸びなので、

  • 体外光が太い
  • 体外光が長い
  • 背中の光がしっかりしている

こういう個体は胸ビレ光も強く出やすいです。
胸ビレだけを見るより、体外光の質を見る方が選別精度が上がります。

③ 胸ビレの“角度”を見る

胸ビレ光は、胸ビレの角度や開き方にも影響されます。

  • 胸ビレが大きく開く個体
  • 胸ビレの角度が左右対称の個体
  • 泳ぎが安定している個体

こういう個体は光が乗りやすい傾向があります。

④ 親の胸ビレ光の“質”を重視する

胸ビレ光は遺伝しますが、「光の強さ」よりも「光の質」が遺伝しやすいです。

  • 太くて均一な光
  • 左右対称に伸びる光
  • 体外光と連動して伸びる光

こういう“質の良い胸ビレ光”を持つ親を使うと、子どもにも良い形質が出やすいです。

⑤ 水深・日照・餌のバランスを整える

選別だけでなく、環境づくりも重要です。

胸ビレ光を伸ばしたいなら、

  • 水深は15~25㎝
  • 日照は午前~午後のどこかで数時間
  • 水質は安定重視
  • 稚魚期~若魚期は餌をしっかり

このあたりを意識すると、光の伸びが安定します。

【まとめ】サンセット系統でも胸ビレ光が乗りにくい理由は?

サンセット系統でも胸ビレ光が乗りにくい理由は、次のような点が重なっています。

  • 胸ビレ光は遺伝的に固定しにくい
  • 体外光の副次的形質として発現する
  • 成長で光の強さが変わる
  • 飼育環境の影響を受けやすい
  • 系統内の個体差が大きい
  • そもそも胸ビレ光が強い個体はレア

胸ビラ光を重視する場合は、

  • 幼魚期から胸ビレ光がある個体
  • 体外光が太い個体
  • 胸ビレの角度が良い個体
  • 胸ビレ光の“質”が良い親

こういったポイントを押さえて選別すると、成長後の仕上がりが良くなります。
うちの幹之メダカも胸ビレに光が乗ったり、ほとんど乗らなかったりと個体差が大きいです。

選別を続けないと、せっかく胸ビレまで光が乗りやすくなった個体でも、世代を重ねるうちに弱光になったり、最終的には幹之の特徴へと戻ってしまうこともあるそうなので、飼育容器はたくさん増えてしまいますが、少しでも光の乗りが良い個体を選別するのは大切なことだと思います。

うちの飼育容器もいまや5個に。
そのうち6個になりそうです(汗)

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この記事を書いた人

田舎暮らしのおじさん。
ビオトープは2018年にスタート。
2020年にメダカと睡蓮は大切にしてくれる人へ譲りました。
2026年5月、新しくビオトープを再開しました。
どうぞ、よろしくお願いします。

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